当院における新型コロナウイルス感染症発生について(第2報)
ご心配をおかけして申し訳ありません。
8月7日の報道通り、当院職員1名が抗原検査の結果、新型コロナウイルス感染症陽性であることが判明しました。その後は保健所の指導のもと調査を行い、入院患者さん、職員合計219名のPCR検査(一部抗原検査含む)を実施し、8月9日、5階病棟に限局したクラスターを確認しました。陽性の患者さん2名と職員5名は軽症ないし無症状ですが、対症療法を含め厳重に対応していきます。また診療に関しましてはクラスターが5階病棟に限局していますので、PCR検査結果陰性の職員や患者さんの健康観察期間の2週間の間、5階病棟への患者さんの入棟を停止します。
尚、診療に関しましては、この連休中は救急外来をはじめ通常通りに行います。8月11日からの外来も通常通りの予定です。
限局的とはいえ、病院内のクラスター発生ということで不安を感じさせて申し訳ありません。我々も感染防止を優先して対応しますので、診療体制や受診方法等に変更や注意がある場合には、可能な限り迅速にホームページに載せますので確認をお願いします。
以下に新聞等に報告した8月7日以降の状況を記載します。(検査数は8月9日時点のものです)
横須賀市立うわまち病院で8月7日から8月8日までに3名、8月9日に4名の新型コロナウイルス感染者が確認されました。
8月7日に感冒様症状の5階病棟看護助手COVID-19抗原検査陽性が判明。仕事中、マスク装着と手指衛生は遵守していたため濃厚接触者に該当する職員はいませんでしたが、念のため接触のあった職員48名を8月7・8日にPCR検査し、すべて陰性が確認されました。この時点で5階病棟からの他病棟への患者さんの転棟を停止しました。
8月8日に院内にCOVID-19様症状者がいないか調査し、上気道炎症状と発熱の看護師が抗原検査陽性。HCU病棟から5階病棟へ転棟した患者が抗原検査陽性と計2名の陽性者が出ました。感染者の広がりを確認するために、追加で5階病棟とHCU病棟に関係する入院患者64名、他病棟への転棟患者5名、医師・看護師等職員102名、全員のPCR検査を行いました。また、この時点でHCU病棟から他病棟への転棟も停止しました。
8月9日に5階病棟とHCU病棟関係者の検査の結果、5階病棟の看護師3名がPCR陽性、5階病棟入院中の無症状の患者さん1名が陽性であることが判明しました。5階病棟に限局したクラスター発生を確認しましたので、5病棟から他病棟への転棟停止の対応方針は継続しました。
8月10日にHCU病棟関係者は全員陰性であることが確認され、HCU病棟の活動は再開しました。
経過中、当院の独自の判断に偏らないため保健所の指導を受けながら方針を決定してきました。また、当院のCOVID-19隔離病棟には9名の陽性者が入っていますが、5階病棟との接触はありません。
現在他部署への広がりは考えにくいため、連休中も救命救急センターの救急外来や帰国者接触者外来でのPCR検査は通常通り、連休明けの火曜日からの外来も通常通りを予定しております。
5階病棟の活動再開に関しましては、2週間の健康観察期間で発症が無く、感染防止対策に問題が無いことを慎重に確認した上で保健所の判断も仰ぎ判断します。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力、ご支援の程お願い申し上げます。
2020年8月10日
横須賀市立うわまち病院